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【海外就職】私が経験した現地採用〜日本企業編〜

こんにちは、凡人女子です。

実は私、タイとインドで就労経験がありまして、俗にいう現地採用として働いていました。

現地採用とひと言で言っても、日本企業かそうでないか、または採用先の国によってもいろいろ変わってくると思うんですね。

そこで!

私が経験した現地採用職について待遇や仕事内容など、経験談を交えて書いていこうと思います。

現時点(執筆時2020年9月)ではまだ海外に渡航することも難しいので、あまり現実的な話ではありませんが、現地採用ってどうなんだろう?と考えている方の参考になればと思います。

(とは言え、私はキャリアコンサルではないのであくまで参考程度の経験談となりますっ!)

 

日本企業現地採用 in インド

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はいはい、インドは私にとって2カ国目の海外就職だったのですが…まーいろいろすごい国ですね。笑

どんな仕事をしていた?

私は日本企業の現地採用として、総務部に所属して働いていました。

日本人駐在者がインドで生活していくために必要な外国人登録手続きや住居の管理業務、固定資産管理、赴任や帰任の準備など、その他諸々です。

転職エージェントから事前に職務内容は聞いていましたが、当時はあまりピンとこず…入社して引き継ぎを受けていく上で、あーこういうことか!と感じたのを覚えています。

選考方法は?

私はインドでの現地採用を専門にしているエージェントさんにいくつか企業を紹介してもらい、とりあえず気になったところへ履歴書と職務経歴書(両方日本語でOK)を提出しました。

その後スカイプ面接を2回受けて内定を頂きました。

内定後の流れは?

私の場合、内定から渡印までが1ヶ月ちょっとしかなかったことと、ゴールデンウィークが迫っていたこともあって急いでVISAの手配準備をしたのですが、書類の作成から申請まで全てグループ会社の代理店が行ってくれるので、私自身は写真を撮ったり、簡単な書類を記入したぐらいでした。

飛行機のチケットも会社が手配してEチケットを送ってくれ、当日現地に着くと、空港に前任者がお迎えに来てくれているといった流れです。

 

現地採用と駐在の違い

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まずはここの違いをサクッと話しておきます。

※ここで言う【現地】とは【それぞれの国】のことです

現地採用:現地企業、もしくは現地法人の日本企業(支社)に直接採用される、雇用主は現地企業。

駐在:日本の会社に在籍しており、日本から海外へ会社命令で出向。雇用主は日本での勤め先の会社。

上記の通り、現地採用と駐在では雇用主が異なります。

ここからはいくつかの側面で現地採用と駐在の違いを書いていきますが、この記事の前提は【日本企業内の現地採用と駐在】なので、要は雇用主の違いによって同じ日本人で何が変わるか?と言った内容に傾いてきます。

待遇面は?

現地採用:その国の物価、現地人雇用者の給与額を考慮しているが、日本人ということも含めて現地人の給与よりは少し高めの設定、その国で生活していくには十分に足りる給与。それぞれの国の治安状況にもよるが、住居はセキュリティがある比較的ちゃんとしたところを用意。有休や傷病休暇、保険の加入、残業代もあり。会社負担で年1回一時帰国できる制度やその他の待遇は会社ごとに異なる。

駐在:手当が十二分にあり、駐在先の国にもよるが給与額は日本に勤務時の1.5〜2倍とも。家族の帯同も認められており、その場合は家族に対する手当もある。住居は会社負担、車が必要な国は車も貸与、さらに日本人本人が運転することを禁止している場合は専属のドライバーも付く。日本にいる時よりも勤務時間が長くなることも多いが、残業代を含めての高額な給与としている会社が多い。

仕事面内容や評価は?

現地採用:現地スタッフと分担してそれぞれの実務を行う。日本支社(本社)との関わりは少なく、どちらかというと現地の他企業とのやりとりが多くなる。部署によっては駐在者と現地スタッフの間に入ることも。未経験入社の場合でも、人事的なスタート地点が少し考慮されることもある。人事評価は現地スタッフと基本同じ。

駐在:現地スタッフのマネジメント的な立場になることが多い。若手の駐在者でもグループリーダー的な立場にはなる。勤怠管理や仕事の進捗状況を把握し、現地スタッフの人事評価もする。現地法人と日本とのつなぎ役で、日本への報告をしたり、国際会議への出席、日本への逆出張もある。駐在者の人事評価は日本側が行うことが多い。

キャリアは?

現地採用:辞めるのも自由なので、もし他にやりたい事が見つかったり別の国で働きたいと思ったらチャレンジできる。現地他社からのヘッドハンティングもあり得るかも?日本へ戻ってキャリアアップするのもあり。自由度が高いのでしっかり考えればどんなキャリア設計もできる。ただ日系企業の場合は3年程度は勤めてほしいと思っている。

駐在:どこの国に行くか、何年行くか、日本に戻るか別の国へ移動するか、全ては会社命令。とは言え、海外駐在を任されるというのはそれなりに日本で経験を積んでいるからで、駐在中に相当なヘマをしない限りは(自分の望むキャリアかは別として)良い評価があるはず。辞めることも可能だが、【辞める=会社そのものを退職する】ので駐在が嫌だから日本支社に戻るということは基本できない。

 

経験して実際どうだったか

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率直に…行って良かったと思いますし、後悔は1ミリもありません。

確かに待遇面の違いはびっくりしますが、自由度が高く、キャリア形成も自分次第なので、待遇が違うということだけ受け入れればすごく良い経験になると思います。

海外でお給料をもらって働きながらそこで生活をするという経験はなかなかできることではないですし、日本の企業であれば余程のことがない限りは解雇もされません。

上手くいかないことや問題も多いですが、だんだんコツをつかんだり理解できることも増えてきて、日本で働くよりも成長を感じられます。

 

どんな人が向いてると思うか

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どうしても目立ってしまう待遇面の差を承知した上でになりますが…

  • とにかく早く海外で働きたい
  • ある程度海外で経験を積みたい

こういった方は日本企業の現地採用はいいかと思います。

国にもよりますが(インドでは特に)、職種未経験でもOKという募集も少なくありません。

ただ語学力がゼロだと仕事にならないのでそれは問題なのですが、カタコトでもコミュニケーションが取れれば入社後の頑張りを見込んで内定を出してくれるところもあると思います。

また、先ほども書きましたが、日本企業の場合は余程のことがなければ解雇されませんので、長く勤めて経験を積み、そこからさらにステップアップすることもできます。

外資系企業の場合は回転が早く、結果が出なければすぐに解雇されることも少なくないので、そういった面ではじっくり取り組める日本企業は海外就職初心者にも優しいと思います。

逆に向いていない人は、【会社命令でいいから高給がほしい人 】です。笑

 

もしやり直すならどうしたい

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個人的にはしっかりとキャリアプランを考えておけば良かったと思っています。

私はタイで働いてから転職してインドへ行ったのですが、タイの時は日本企業ではなかったですし、営業ではないのですがインセンティブが絡む仕事だったのでとにかく稼ぐことでいっぱいでした。

初めての海外就職にしてはタイでの仕事はちょっとチャレンジングだったなと思っているので、先に日系企業現地採用で経験を積めば良かったというのが本音です。

キャリアプラン関係なくとりあえず人生で一度は海外で働いてみたいけど日本には戻って来る!、ということであればそこまで深く考えなくてもいいかもしれませんが、海外就職をキャリアのステップアップとして捉えている場合は、どの国で働いてどんな経験を積みたいかを事前に考えた方が後々の為だと感じました。

 

気をつけたいこと

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仕事内容はしっかり確認

私の1回目の海外就職でのミスはこれですね。

新卒からホテルで働いており、職種は違うけど同じホテル業界だからなんとかなるだろうと思っていたのですが、仕事が始まって割と早い時期から少しずつズレが生じてきました。

(これについては現地採用外資系編で詳しく書いていこうと思います)

インドでのお仕事に関しては、転職活動当初はピンとこなかったのですが、面接時に前任の担当者からだいぶ詳しく話を聞いていたので入社後にズレが生じることはありませんでした。

ただトラブルが多くて本当に忙しかったのです。。

お金の準備はしっかりと

当たり前ですが、ある程度の金額は口座に入れておきましょう。

基本的には仕事が決まってVISAを取得してからの渡航なので、仕事が始まればお給料は必ず入ってきます。

ただすぐには入らないので、その期間凌げるくらいのお金は必要です。

何か突然の出費があればカードで支払って、日本の口座から引き落とされるようにしておきましょう。

 

最後に

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 海外で働きたいけど、どこの国がいいかわからないし、どんな仕事がいいかもわからない!という方は、まず自分がどんな環境で働きたいのか考えてみるといいかもしれません。

私はタイからインドへの転職の際に、まずこれを考えていくつか条件を出しました。

  • 英語で働ける
  • 未経験でもOK
  • 途上国
  • 日本人は少なめ希望
  • お給料は生活に困らない程度欲しい

その時は国を絞っていなかったのですが、この条件にインドがほぼ当てはまっていたので、そこで初めてインドに国を絞って転職先を探しました。

こんな感じで、国を絞らずに探し始めるのもオススメです。

 

現地採用と駐在のどちらが良い悪いはありません。

同様にそれぞれのメリットやデメリットも、個人の働き方やキャリアに対する考え方次第なので一概に言うことはできません。

自分がどのような働き方をしたいのか、どんなキャリアを積みたいのか考えた上で、合っている方を選んでどんどんチャレンジしていきましょう!!