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【海外就職】私が経験した現地採用〜外資系編〜

こんにちは、凡人女子です。

前回の日本企業編に続いて、今回は外資系企業の現地採用について書いていきたいと思います。

日系企業現地採用編はこちら↓

hareyamountain.hatenablog.com

 

私が勤めていたのは世界中に宿泊施設を持つアメリカのホテルチェーンのタイ法人です。

日本企業編では現地採用と駐在で部分的に比較をしながら書いていきましたが、今回は比較対象がないので経験したことをそのまま書いていこうと思います。

 

外資系企業現地採用 in タイ

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タイは私が初めて海外で働いた国です。

バンコクではなくプーケットなので、都会とは異なりのんびりした南国生活となります。

どんな仕事をしていた?

ホテルで日本人向けマーケティングのお仕事をしていました。

このホテルは一般のお客様向けのお部屋と、会員権を持っている会員様向けのお部屋で施設が分かれており、私は既存会員様の案内と新規会員の開拓の仕事をしていました。

基本的にはパソコン仕事なのですが、自分が担当しているお客様がいらっしゃる場合は、チェックインの際ご挨拶をします。

たまにホテル側から呼び出されて、英語が通じない日本人のお客様がいるからと通訳を頼まれたり、私たちがいるオフィスに日本人のお客様から内線がかかってきたりします。

とは言え、このホテル側からの依頼はボランティアのような位置付けなので、自分の本来の仕事が忙しければ断ってOKなのです。

選考方法は?

初めての海外就職だったこともあり、いろいろなサイトをたくさんチェックしました。

日本ではずっとホテルで働いていたので、引き続き同じホテル業界の方が1から覚える負担が少なくていいだろうと思い、ホテル業界をメインに探していました。

そこからまずは1件気になったところ(この会社)に応募して、レジュメとCVを送り、返信をもらうという流れです。

その後、タイ人の部署マネージャーとスカイプ面接をして後日採用の連絡をいただきました。

スカイプ面接はこの1回だけだったので、個人的には私のどこが良かったのか全くわかりませんでしたが(笑)、初めてのスカイプ面接でしかも英語ということもあり、私自身も何を聞かれたかあまり覚えていません。

ただ日本の面接とは違ってかなりカジュアル雰囲気でした。

内定後の流れは?

スカイプ面接から約10日後に採用の連絡があり、その後人事担当のタイ人女性からVISA申請に関する連絡をもらいました。

インドとは違い、VISAは自分で大使館へ直接申請に行きます。

雇用先から必要な書類が送られてくるので、その他自分の必要書類と合わせて持って行くのですが、会社側は基本的にVISAの申請行程には関与しないので、各々自分で調べて行く必要があります。

また飛行機のチケットに関しても自分で手配するのですが、金額の上限やどこの航空会社を使ってねという助言もなかったのでちょっと迷いました。

(もちろんチケット代は入社後に返金してくれます!)

プーケット到着後はお迎えの方と合流し、滞在先まで送ってもらいます。

ちなみに滞在先ですが、最初の1ヶ月は会社がコンドミニアムを手配してくれるのでそこに入居します。

その後引越しは自由にできます。

選考で大変だったことは?

大変だった!というわけではないのですが、やはり日本のように待っていれば先方から返事が来るわけではないので、選考の時も人事とのやりとりもわからないことは確認してクリアにしていかなくてはいけません。

また、初めて海外の企業へ応募したのでレジュメやCVを持っておらず、1からサイトを見て作成しました。

(1日中パソコンと向き合って納得いくまで作りました。笑)

ただ一度作ってしまうと、あとは加筆したり修正を加えるぐらいで済むので次回からがだいぶ楽です。

 

入社後の環境

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日本企業の現地採用との違いは入社後特に大きくなると思います。

またグローバル企業なのでタイ人だけではなく、世界中からスタッフが集まっているのも1つの特徴です。

お給料や待遇は?

お給料の体系は【基本給+インセンティブ】です。

営業ではないのですが、自分のマーケティングで結果が出た場合はそこにインセンティブが発生する仕組みとなっています。

基本給は外国人スタッフ(タイ国籍ではない)基準なので、少しだけ高めに設定されていますが、それだけでは日本人がタイで生活していくのには不十分です。

よって…頑張ってインセンティブを稼ぐ!!!ということになります。

待遇面ですが、お休みに関しては有休休暇と傷病休暇があったと思います。

残業という考え方はなかったので残業代はなく、家賃補助は最初の3ヶ月間だけ月10000バーツありました。

あとはホテル内のレストランをスタッフ割引で使えたり、宿泊できたりといったよくある内容です。

ちなみに健康診断も会社が負担してくれました。

スタッフの国籍は?

人事や総務、経理などのアドミン系はタイ人スタッフでしたが、営業やマーケティングはマネジメント層がほぼ欧米人で社長もアメリカ人でした。

その他、中国、香港、マレーシア、シンガポール、インドなどのアジア系も多数在籍しており、かなり多国籍なオフィスでした。

営業やマーケティングにはタイ人のスタッフももちろんいますが、みんな英語が話せることが前提なのでコミュニケーションには困りません。

生活や通勤方法は?

先ほども書いたように家は自由に決められます。

最初だけ会社で手配してくれましたが、自分で好きなところを見つけて引っ越しても全く問題ありません。

スタッフ同士で情報交換をして、あのコンドミニアムはどうだとか、自分の住んでるエリアはいいよとか、みんなでまとめて借りて家賃の値引き交渉をしようとかとか…

家具付きの家もあれば付いてない家もあるので、必要なものは自分で買い足します。

家の故障や不備等は自分で直接オーナーに連絡をして、修理費はどちらが持つのか、いつ修理をするのかといった交渉をします。

通勤方法ですが、プーケットには公共の交通機関がありません。

タクシーは日本並みに高く、乗り合いのソンテウのようなものもたまに見かけますが、通勤には使いません。

ホテル従業員専用のバスがホテルとプーケット内の3、4箇所を結んでいるので、バスの停車場から徒歩圏内に住んでいればそれを利用できますが、そうでない人は車を借りる、または買わなくてはいけません。

(この通勤の関係で、最初の家は停留所から近いコンドミニアムを会社が手配してくれていたのです)

私は引っ越してから車が必要になり、月極でレンタカーをしていました。

レンタカーもちゃんとしたところで借りると、定期点検や修理、洗車なんかも行ってくれますし、仮にぶつけたりしても傷の具合によって最大いくらまでの支払いでOK!という内容のところもあります。

 

経験して実際どうだったか

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まずインドの時と同様で後悔は全くありません。

前回の記事で、タイの時は仕事内容をしっかりと理解しきれていなかったところが入社後のズレにつながったと書きましたが、それを踏まえてもやはり得るものの方が多かったです。

一緒に勤めていた別の日本人の方と話していたら、面接時に基本給の交渉をして少し高い金額にしてもらったということを聞いて、『あ、そこからすでに違った。。笑』と感じたり…

営業に関しては個人の売り上げがホワイトボードに書かれていて、誰でも見れるようになっていたり…(給与計算できちゃう。笑)

中国人のマーケティングの子は、この会社のシステムじゃ効率悪いからと独自に中国のアプリを使って集客していたり…(おいおい)

『あのお客さんダメねー』と文句言いながら、『まーいいや、はい次ー』と切り替えが早かったり…

良くも悪くもみんな一生懸命お金を稼いでいるんだなと感じました。

そして世界中を旅行したり、美味しいものを食べたり、美味しいお酒を飲んだりに費やす…

バケーションから戻ってくると、『さー頑張って稼ぐよー!』と言って仕事を頑張るのです。

南国リゾートという土地柄かもしれませんが、この雰囲気は日本にはないなと感じたと同時に、私ももう少し頑張ってみようと自然に思える環境でした。

 

どんな人が向いてると思うか

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  • 負けず嫌いな人
  • 自分から動ける人
  • ある程度の英語力がある人

外資系って内部での競争力というか、特に営業職だと【稼げる人】【稼げない人】って分かれちゃうと思うんですよね。

そうなった時に、『あークビになっちゃう。。』って変に焦って負のスパイラルにはまるよりは、『なんだコイツこんな稼いでんのか、ムカつく、負けねぇ。』ぐらいに思える人の方が、メンタル的にはいいのかなと思いました。

また、上記でも書きましたが、どうしたら効率よく集客できるのか、契約が取れるのかと自ら考えて『あれやってみたい』『こうしてみてもいいか?』など、上司に提案して動ける人も向いているなと感じます。

入社前のやり取りから感じていましたが、自分から動かなければきっとそのまま放置されるんだろうなと。。

そして当たり前ですが、会社の公用語が英語である以上、英語力は必須となります。

ただ、どの程度の英語力が要求されるかは職種によって異なってくると思います。

社内の外国人とコミュニケーションが取れればOKなレベルなのか、英語ネイティブのお客さんにガンガン営業をかけられるくらいの英語力が必要なのか…その両者が同じオフィスに混在しているわけなので、会社内での英語力にはもちろんバラつきがあります。

…ありますが、【相手に理解してもらえる and 自分が理解できる】程度の英語力は必要です。

 

最後に

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私がこの会社で働いていて感じたのは、みんなが仕事だけではなくプライベートもしっかりと楽しんでいるなということです。

Work hard, play harderという言葉をそのまま体現しているようでした。

そして日本人のように同じ会社に長く勤めるという考え方はなく、同職種でも別の会社に転職したり、でもまた戻ってきたりと自由に働いていました。

 

この初めての海外就職がキャリアとして成功か失敗かと言われたら、100%失敗です。

しかし経験としては成功で、少なくともこの違いを感じたり理解するには日本では無理だと思うからです。

思い切って日本を出たからこその経験は、今でも私にたくさんの選択肢を与えてくれています。